鉄道員(ぽっぽや)-幌舞駅と廃止予定路線のロケ地観光ガイド

舞台となる幌舞(ほろまい)駅は北海道の中央部、南富良野を走る根室本線内の実在の駅をロケーションとしています。。。
廃線の決まった鉄道の終着駅として物語に登場する幌舞駅は、北海道空知(そらち)郡南富良野町にある根室本線のJR幾寅駅(いくとらえき)がロケ地となっています。
南富良野町は人口約3,000程で、観光の中心には、幻の魚と言われるイトウ(国内最大の淡水魚。成魚の体長が1m程にもなり、2mを超える記録もある。個体数が非常に少ない絶滅危機種。)の生息地であり道内でも人気のオートキャンプ場を有するかなやま湖があります。南富良野町の北には北の国からのロケ地として名の知れた富良野市、南にはスキーリゾートとして有名なトマムのある占冠(しむかっぷ)村が位置しています。
JR幾寅駅はそんな南富良野町の東部幾寅地区にあり、同地区には町役場も置かれています。無人駅で、特徴のない駅だった幾寅駅は、映画舞台として昔ながらの板張りの趣のある駅舎に戻され、99年の映画公開後も幌舞駅の看板を残したままの駅舎をはじめ、駅むかいのだるま食堂等、映画に登場した町並が保存、公開されています。
映画では廃線、廃止となる幌舞駅ですが、ロケ地となった幾寅駅は根室本線の途中駅であり、根室本線は北海道中央部西の滝川から東の根室までを結ぶ道央と道東を結ぶ主要幹線になっています。
今回の旅情報としては映画の舞台となった幾寅駅へのアクセスのほかに、鉄道員(ぽっぽや)の物語を感じる旅の一案となる現在廃止が決定されている路線をご紹介します。
管理人レッサーパンダ?の旅々コメント
ローカル線であることと、路線廃止の大部分の理由となる経営の悪化はベクトルが同じ方向をむいていることが多く、下記に挙げた廃止が決定している3路線以外にも、廃止の計画、話題になっている路線はひとつやふたつではない状況となっています。しかし、そのローカル線の存続を願い活動する人が少なくないことも事実で、和歌山のローカル線南海電鉄貴志川線のように廃止予定後、地元自治体が新運行事業者を公募したところ9者もの名乗りが上がったりと、その運用の仕方、開発の余地を考えれば鉄道が存続出来る可能性があるという例えにもなっています(貴志川線は岡山電気軌道がわかやま電鉄貴志川線として引き継ぎが決定)。そんなことを考えながらのんびりコトコトとローカル線の旅はいかがでしょうか?鉄道の存続に繋がる思いがけない発見があるかもしれません。
幾寅駅への 札幌からのアクセス
| 石勝線を利用する最短経路 | ||
| 00:00 | JR札幌駅 | 特急 釧路方面行 石勝(せきしょう)線経由 乗車約105分 |
| 01:45 01:55 |
JR新得駅 | 乗換え 狩勝線 旭川方面行 乗車約35分 |
| 02:30 | JR幾寅駅 | 南富良野町HP |
| 滝川、旭川を経由する根室本線経路 | ||
| 00:00 | JR札幌駅 | 特急 旭川方面行 乗車約60分 |
| 01:00 01:10 |
JR滝川駅 | 乗換え 根室本線 乗車約155分 |
| 03:45 | JR幾寅駅 | 南富良野町HP |
※時間配分は目安です。時間,曜日,交通状況等により所用時間に変更がある場合があります。
2007年までの廃止決定路線
| 廃止 予定日 |
廃止路線 | 主な特徴、廃止理由 |
|---|---|---|
| 2006年 4月 21日 |
ふるさと銀河線 | ちほく高原鉄道HP 北海道:北見 - 池田 間 ふるさと銀河線としてSL銀河号の運行や、松本零士のイラストでラッピングした列車を運行するなど積極的な旅客誘致に努めるものの沿線市町が廃止に合意し、バスへと転換されることが決定。廃止が決定した現在も存続を願い星空ツアー列車の企画や、廃止後に一部区間を観光用として走らせる事が検討されています。 ■北見駅まで札幌から電車(特急)で約4時間40分 [女満別空港よりバスで約50分] ■池田駅まで札幌から電車(特急)で約2時間40分 |
| 2006年 12月 1日 |
神岡線 | 神岡鉄道HP 富山:猪谷(いのたに)駅 - 岐阜:奥飛騨温泉口 間 鉄道部門において70%以上の収入を占める神岡鉱山からの貨物輸送が廃止(硫酸輸送/トラックでの輸送に切り替え)となるため存続理由がなくなり廃止が決定しました。貴重な存在となった重連貨物列車が渓谷を走る姿は鉄道ファンならずとも魅力的な風景のひとつです。総数160に上ると言われる露天風呂がある奥飛騨温泉郷が終着駅にあります。 ■猪谷駅まで富山から電車で約45分 |
| 2007年 3月 31日 |
くりはら田園鉄道線 | 宮城県HP(くらし→交通機関→くりはら田園鉄道) 宮城:石越 - 細倉マインパーク前 間 宮城県北部、岩手県との県境付近を走ります。廃鉱となった細倉鉱山跡を利用したテーマパーク入口前までの路線。細倉鉱山はくりはら田園鉄道敷設の理由であり、廃線の理由でもあります。レトロ調なKD95ディーゼル気動車が、鉄道の名の通りのどかな田園地帯を走ります。バスへと転換されます。 ※参考:ディーゼルエンジンを動かすディーゼル燃料は軽油、重油のことであり、ガソリンに比べ二酸化炭素の排出量が少ないという利点を持つ。反面、騒音や振動が大きい等の欠点を持ちます。 ■石越駅まで仙台から電車で約1時間20分 [一ノ関から約20分] |
本編&関連作品
浅田次郎の直木賞受賞短編小説が原作になっています。97年を代表するベストセラーで99年に映画化、2000年度日本アカデミー賞の主要部門をほぼ独占しました。


コメント
この映画では、けんさんがいい仕事したましたよね。
男らしさを見せてくれました。
廃止路線もなかなか風情があってよいものが多く見られますよね。出来る限り存続の方向で進めてもらいたいものです。
投稿者: 渡世人いわ | 2006年01月26日 00:44
いわさんコメントありがとうございます。
今回ご案内したくりはら田園鉄道は、出身県の鉄道です。地元が絡んでくるとやはり風情という点ではいわさんのおっしゃる通り、存続の方向で進めてもらいたいものですね。鉄道の廃止、存続は地元の住民の方々にとっては死活問題。しかし経営する側にとってもそれは同じであって。。。鉄道、電信、郵便、航路といった社会インフラの難しい問題ですね。
投稿者: 管理人レッサーパンダ? | 2006年01月29日 23:08