幸福のスイッチ-和歌山県田辺市のロケ地観光ガイド
マップポイントno.062:上秋津 岩内

和歌山を想うみかん畑のあたたかい実の色が本作で表現される家族のカタチをよりいっそうあたたかく演出します。。。
映画「幸福のスイッチ」の舞台の中心となる小さな町は、和歌山県の総面積20%余りを占める県内一大きさである田辺市のほぼ中央に位置する上秋津を中心に撮影が行われました。
和歌山県といえば生産量日本一であるみかんを思い浮かべる方も多いと思いますが、上秋津はそんな県内のなかでも温州(うんしゅう)みかんをはじめとした柑橘類(かんきつるい)の一大産地として際立つ存在であり、また、全国で唯一、一年を通じて栽培と出荷が行われているところでもあります。
和歌山県の主たる観光資源には、2004年に世界遺産へと指定されたばかりの「紀伊山地の霊場と参詣道(さんけいみち)」に含まれる「高野山」と「熊野三山」があります。
高野山は空海により1,200年も前に修行道場として開かれ、山の上の平坦地には無数のお堂や石塔がうっそうとした老杉のなかに静かに立ち並び、その「聖地」には宗派、人種を超え多くの人々が参拝に訪れる場所となっています。
一方、熊野三山とは紀伊半島南部の三つの神社の総称で、その巡礼の道である熊野古道は数多くの奇岩、巨木、滝といった現在でも手つかずの自然が残り、熊野の地に存在する日本最古といわれる湯の峰温泉、川原を掘る事で自分だけの温泉が沸き出す川湯温泉といった数々の古い歴史を持つ温泉郷とあわせ旅、散策の定番スポットとなっています。
幸福のスイッチにて三姉妹が訪れた「ひとつだけ願いをかなえてくれる」という一願寺(いちがんじ)はこの熊野古道のうち田辺市からの熊野三山ルートである中辺路(なかへち)近くに建立されている正式名福巌寺というお寺です(田辺市中辺路町西谷575番地)。
また田辺湾の北の岬には天神崎という、石造り灯台立つ緑の小さな丘のような島が印象的な広い岩礁地帯がありますが、世界的に類をみない多種多様な海洋生物が生息し、日本で最初のナショナルトラスト運動発祥の地(ナショナルトラスト運動→ブログ内記事「となりのトトロ-トトロの森、狭山丘陵の観光ガイド」参照)という、誰もが永遠に残したい自然、田辺市を代表するロケーションとして登場しました。
物語は町の小さな電気屋イナデンを舞台の中心として、東京より一時帰郷をした次女怜(上野樹里)を含めた3姉妹と父の絆が描かれますが、それに関わるあたたかな町のシーンは先に述べたように田辺市上秋津をメインとして撮影が行われました(イナデンは上秋津、岩内にある岩内会館近くの倉庫を利用したロケセット)。上秋津はJRきのくに線紀伊田辺駅よりバスで数キロの位置にありますが、冒頭、怜の帰郷シーンは紀伊田辺駅より6駅離れた紀伊日置(きいひき)駅でおこなわれたうえ駅名は実在しない「紀伊秋津」とあったことから、ロケ地に協力した上秋津への敬意が伺えます。
「幸福のスイッチ」オフィシャルホームページ
田辺市観光情報
「一願寺」ホームページ


コメント
TBありがとうございました。
こんな便利な(!)ブログ、いままで知りませんでした。
この映画の舞台、とっても気に入ってしまって、旅に行きたいって思っていたところでした。
すぐには行けないけれど、でもおかげさまで場所もわかりました。
少し現実になってうれしいです。
投稿者: なぐぉん | 2006年10月27日 00:47
なぐぉんさんコメントありがとうございます。
上秋津は素朴ですがとても懐かしい風情がある町でしたね。映画ではその魅力がうまく表現されていました。是非いつか旅のレポート聞かせてくださいね。
投稿者: 管理人レッサーパンダ? | 2006年11月02日 00:10