さくらん-花魁道中、桜と菜の花、ロケ地観光ガイド
マップポイントno.072:権現堂堤の桜

フォトグラファー蜷川(にながわ)実花が演出する色彩豊かな映像世界にふさわしいロケーションとして登場する桜と菜の花は。。。
花魁(おいらん)とは上級の遊女を指し、妹分であり身の回りの雑用をする6〜14歳の禿(かむろ)や、遊女見習いである15〜16歳の新造(しんぞう)等に「おいらの姉様」と呼ばれたのが語源とされています。
「さくらん」は江戸時代に誕生した遊郭吉原を舞台とした、主人公きよ葉(土屋アンナ)の成長の物語であり、遊女達の知られざる世界が女性視点で細かに描写されます。
作中では人を操る手段や技巧のことである「手練手管(てれんてくだ)」という言葉や、道に面した見世(みせ)に遊女達が並んで客へと顔見せをする「張見世(はりみせ)」、貸座敷茶屋にて待つ客を男衆の先導のもと花魁が道を往復する、花魁のお披露目でもある「花魁道中」、道中練り歩く際の「外八文字(そとはちもんじ)」という高下駄による華麗で独特な足さばきなど、普段聞き慣れない、見慣れない言葉や仕草が数多く登場し観るものの興味を惹きます。
遊女達が集う遊郭が存在した吉原には、開業当初の地である日本橋葺屋(ふきや)町(現在の日本橋・人形町界隈)にあった元吉原と、浅草寺裏の田園の一角(現在の台東区千束4丁目と3丁目の一部)
にあった新吉原とがあり、一般的に吉原と言われるのは後者の新吉原のことです。幕府公認の社交の場として贅を尽くした建築物が立ち並ぶ華やかな場所であった一方、そこに集う女たちの多くが望まない境遇のもと集められそして囲われた、悲しい場所であったことも事実です。
さて今回ご紹介するロケ地は囲われた遊郭の外であり、きよ葉達遊女にとっては自由の世界となる外界にある美しい場所として登場した権現堂堤(ごんげんどうづつみ)の桜です。
映画の冒頭と、ラストに登場するこの桜は埼玉県幸手(さって)市にある千本桜であり、約1kmに渡って桜のトンネルが続く場所です。権現堂川沿いの土手であるこの桜の回廊は、それ単体でも充分なロケーションですが、なんといっても圧巻なのは河岸一杯に植えられた菜の花が同時に開花することであり、映画でもソメイヨシノの薄い桃色と黄色が非常に美しいコントラストを成し映像化されました。この場所は本作と同様美しい色彩が高く評価された北野武監督のDollsにも登場した絶景です。毎年3月下旬より4月にかけて桜まつりが開催されています(桜まつり、開花情報→幸手市観光協会)。
「さくらん」オフィシャルホームページ


コメント
お久しぶりです。
何の知識もなしに観に行ったのですが、オープニングで「はて?どっかでみたような、まさかあそこじゃ???」と考えながら観ていたら、ラストシーンでビックリ!!
きっと他の方は、「CGじゃないの?」とか「素晴らしい景色だ!!」などと思ったのでしょうが、私は違う意味で感心してしまいました。
「よく、関係ない人が写らずに撮れたなぁ」
ここの桜は、本当に圧巻ですよね。
素晴らしいロケ地です。
PS 私のHPで「桜の旅」の中に権現堂堤の写真がありますので、是非ご覧くださいませ。
投稿者: kiyohiko | 2007年03月07日 08:29
はじめまして。
TBありがとうございます(*^∀^*)
「さくらん」の最後のシーンは、実在の場所なんですね!!!
CGかと思ってました…
あの、色のコントラストはすばらしかったです。
今年の桜の時期には、いつもより観光客が増えそうですね。
投稿者: moco蔵 | 2007年03月09日 20:31
これも見たい映画の一つです。
CMでしか見てないけど、一言
「きれい~」
って感じです。
投稿者: ちゃい | 2007年03月11日 15:26
皆さん、コメントありがとうございました。
ご返信遅くなりました。(仕事の繁忙期も終わり、これからどんどん更新していこうと思っています!)
kiyohikoさん>桜の写真の数々、すごいです!桜の名所ばかり。お花見させていただきました。
moco蔵さん>たしかに観光客が増えそうですね。私も最近はすぐCGでは?と疑ってしまいます。
ちゃいさん>色彩豊かでしたよー。どこを切りとっても一枚の写真として成立する綺麗さでした。
投稿者: 管理人レッサーパンダ? | 2007年03月27日 00:54